ある研究員の blog

日頃感じていることや、楽しいこと、疑問に思っていること、技術的なものなどを綴っていきます。

生産性をあげるテクニック#2

前回から随分時間がたってしまったが、生産性を上げるテクニック、その2である。ではどのようにしたら、早く、正確に論文を通せるようになるのか。

おすすめのひとつはどの分野においても、理系の分野、文系の一部の分野では、「どこに白黒はっきりつけるか」を最初に考えることだ。例えば、「AというプロセスとBというプロセス、どっちが強く影響を与えているのか?」という疑問点を考えたとしよう。両方とも考えうるプロセスで、あり得そうなプロセスだと仮定する。その疑問点に対する答えが、その研究において、わかったこと、になる。

論文で最も重要なのは「わかったこと」を明確化することなのだが、上にかいたことが最初から明確に示されていなければ、どこのポイントを明らかにするのか、なぜそれをやらなければいけないか、がわからなくなるのだ。つまり、イントロダクションというのは、何をわかろうとするのか、と言うことを明確に書くところだと言い換えられる。白黒はっきりつけられるポイントと重要性を表明するところなのだ。